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タグ: 京縫い

世界で一つだけの振袖を作りませんか

昨年の事ですが、成人式を迎えるすみれの花好きのお嬢様が、

「気に入った振袖がない!すみれの花の振袖がない!」

とおっしゃられるので、
色無地にワンポイントの刺繍ならそんなに高くなく誂えられるのではということで
作っちゃいました。
白生地選びから自分で選んで、色も刺繍のデザインも自分で決めて、そして工程毎に確認してもらって、というDIYな振袖制作。
お嬢様も「すごく楽しかったから、また作りたいな!」とおっしゃっておられました。
(いや、振袖は1枚でええやろ…)

ということで、以下に全工程をご紹介いたします。

まずは白生地を選んで頂きました。

続いては、白生地を染める為の色を選んでもらい、無地染めに出します。
色見本帳からでも、紙でも、ハギレでもなんでもOKです。
こんな感じに染まってきました。


色無地の振袖なんて地味すぎるんじゃ…というおばあ様の心配をよそに、結構派手では…
光ってます。ミラーボールのようです。
(写真で伝わっているでしょうか)

染め上がるまでに、お嬢様自らがすみれの刺繍のデザインを作成。
今どきのデジタルネイティブなお嬢様はパソコンでさくっとお作りになられます。

さらに、お嬢様には刺繍の糸を選んでもらいました。
花の色は大事ですからね。
糸を決めたら、その糸の色を見本に八掛を染めました。


そして出来上がった刺繍。

京縫い、手縫いです。
刺繍をどこに入れるか迷いましたが、背紋にしました。
お嬢様の作った図案通りです。
京縫い職人の再現力の高さよ!

いよいよフィナーレ。
お仕立て。
出来上がった振袖を見て、お嬢様も満面の笑みです。
全部自分で選んだ世界に一つだけの振袖。


なのに、仕立上った写真を撮ってませんでした。
宣伝用にモデルさんに着てもらってプロのカメラマンに撮影してもらいたいと思ってはいるのですが。

皆様もいかがでしょうか。
ちなみに、これで生地代込みで15万円くらいです。
生地の持ち込みもOKです。
お近くなら、工程が終わるたびに見て頂けます。
遠方の方には、スマホやパソコンがあればお写真をお送りします。
アナログな方には…写真を郵送?
デザインも、こんなん欲しいという希望はあるけど図案作成は無理という方には、イメージを元にこちらでデザイン致します。

袖を切れば、華紋入り色無地のお着物としてお使いいただけます。
刺繍を解けば普通の色無地にもなります。
色が派手になれば染替えもできます。
末永く使える振袖を楽しく作ってみたいと思われた方は、今すぐお電話を!
(もちろんメールでもfaxでもいいです。)

レースの振袖とか本結城の色無地振袖とかも出来ます。
他にも、こんな振袖があったらいいな、というのがあればご相談ください。